今日のキリスト者が直面する問題の一つは、旧約聖書の戦争をどう考えるかということです。
旧約聖書には、明らかに神ご自身の意思による戦いが記されています。新約聖書では、イエス様が「あなたがたの敵を愛しなさい」と語ります。
旧約と新約のメッセージには矛盾があるのでしょうか?
実は、少し視点を変えてみれば、旧約聖書と新約聖書とで一貫したメッセージが見えてきます。
これからしばらくの間、キリスト者が旧約聖書の戦争をどう考えるべきか、あるいはイエス様のメッセージをどう考えるべきかについて学びたいと思います。
特に、以下のような疑問や問題意識を抱いている方々にはぜひおすすめです。
- 今のキリスト教会は「政治」に関わりすぎている
- 教会はもっと積極的に「平和」に貢献すべきだ
- この世の平和主義にキリスト教色をとってつけたような話にはうんざりだ
- 教会が戦争を支持するなんてイエス様の態度と矛盾している
私は、あくまで聖書に忠実に、この問題を扱いたいと思います。すべての疑問が解決するというわけでもないかもしれません。しかし、こうした問題をあくまで聖書から考えたいと願う方々に、何かしらお役に立てるものを提供できれば幸いです。
(つづく)